遊べぬならば

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世紀末リーダー伝たけしの思い出

 

世紀末リーダー伝たけし!』という漫画が好きだ。

 

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『たけし』とは、2016年まで週間少年ジャンプで『トリコ』という漫画を連載していた島袋光年(しまぶー)が、それ以前に同誌で連載していたギャグ漫画である。

 

 

ギャグ回、バトル回、感動回、どれをとっても一級品でずば抜けて面白かったので、当時の小学生だった僕やクラスの男子の大半は『たけし』が大好きだったし、登場人物のセリフや口癖を真似て遊んだりしていた。

同時期に連載開始していた『ワンピース』よりも明らかに人気だったように思う。

ただ、さすがに女子では『たけし』を読んでいる子はいなかったけど…。

 

 

ギャグ回は言わずもがな小学生の心をガッチリ掴んだし、実はバトル回も魅力的だった。

一応勝敗はつけるものの、最終的に「改心」に近い形で話を終わらせることが多く、数値的な戦闘力だけで勝敗が決まるような話も少ない。

矛盾するかもしれないが、強いキャラは、もっと強いキャラが出てきても強いキャラのイメージままいることができる。

(例えばボンチューは、スーパーたけしが出てきてもトニーが出てきても魔黒界のキャラが出てきてもバーバリアン達が出てきても、変わらず強いキャラのままだった)

 

そのパワーインフレが起こりづらい展開を高く評価するような情報を今でも見つけることがある。

 

 

感動回も、たけしやクラスメイトの人情味あふれる優しい展開にグッとくる。

個人的には、感動回で言えば「ナナがバレンタインの日に軍手をプレゼントする話」が好きだ。

 

バレンタインデー、貧乏なナナはなけなしのお小遣いで買った軍手をたけしにプレゼントするもクラスメイトにそのことを馬鹿にされ、泣いてしまう…そんな話。

後のたけしのフォローで解決はするものの、純粋で健気なナナの気持ちに涙した読者は多いはず。

 

他にも、たけしが転校してしまう話やサンタのおっちゃんの話など、涙を誘い、心温まるエピソードも多い。

 

 

そんな『たけし』だったが、連載途中で大事件が起こる。

知っている人も多いはず、なんと作者しまぶーが逮捕されてしまうのである。

高校生に8万円を渡して……したことが発覚しお縄になった。

もちろん『たけし』はそこで打ち切り(後に復帰し完結)

ちょうど夏休みの終わり頃にそのニュースが報じられたこともあり、新学期早々、学校内はその話題でもちきりだった記憶がある。

 

 

事件が報じられた直後、『たけし』好きだった僕と友達は、しまぶー宛に応援メッセージを送るべく、公民館のパソコンからジャンプのホームページを開いた。

しかしホームページの「連載マンガ家にメッセージを送る」欄をいくら探しても、しまぶーの名前を見つけることができなかった。

当たり前だが既に削除されていたのだ。

 

「なんでしまぶー載ってないんだよ!」とパソコンに八つ当たりする友達の顔は、十何年も前のことながら鮮明に覚えている。

 

 

この歳になって思い出すと、そもそも捕まる前から単行本の話中のページで「女子○生と遊びてー」他、たびたび女子○生ネタをはさんでいたので別に驚くようなことでもなかったな。

むしろそれも含めて壮大なギャグだったな、と改めてしまぶーのギャグ漫画家としてのセンスの高さ、面白さに感心する。

もちろん僕がギャグ漫画のなんたるかをを知っているわけでは全くないけど、純粋に、それ(女子○生が好きだということ)も含めてやっぱり『たけし』は面白い。

 

 

ちなみにしまぶー逮捕後の復帰作である『RING』も単行本全3巻ながら面白かった。

 

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(架空のスポーツ「リング」に奮闘する高校生の話)

 

が、やっぱり『たけし』には敵わなかった。

『たけし』のインパクトが強すぎて、そして好きすぎて、結局その後『トリコ』が連載開始しても読む気にならなかったなあ。

 

 

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