遊べぬならば

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16年間のMTG【マジックザギャザリング】

はじめてMTGをプレイしたのは2002年ごろ。僕が小学5年生くらいのときだ。

エキスパンションで言うとおそらくオンスロート前後だった。

 

 

MTGとの出会い

 

当時の仲間内ではデュエルマスターズカードが流行っていた。

いつものように友達3,4人とデュエマで遊んでいたある日、あまり話したことのなかった2個上の先輩(仮名:サトシー)が突然僕の家を訪ねてきた。

 

「今日はお前らに新しいカードゲームを紹介しようと思ってな」

「最近ウチらの間で流行ってるギャザっていうカードゲームだ」

 

見せられたカードのイラストは絵画的でおどろおどろしい。

僕は一瞬で引き込まれ、その日すぐにデュエマからの鞍替えを決意した。

 

「ギャザはデュエマの先祖みたいなもんだ」

「ギャザには『ブロッカー』というシステムが無い」

「その代わり全員がブロックできるんだけど、クリーチャー同士では攻撃しあえない」

 

デュエマをプレイしていただけあって、大まかなルールはすぐに覚えられた。

 

 

「この光ってるカードはな、ウチらは『ピカ』って呼んでるんだけど、デュエマと違って弱いやつでも光ってることがある」

 

「そうなんだ」とは言ったものの、これだけはすぐに理解できなった。

デュエマのホイル感覚を引きずったままの僕たちは、言われるがままゲームボーイアドバンスのソフトと『ピカ』のコモンカード5枚の交換に応じた。

 

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交換した7版《遍歴の騎士》の『ピカ』は未だに残っている。

不釣合いな交換とは言えどもシンプルなホイルはカッコいい。

 

ただ結局その後『ピカ』なんて呼び方を使った友達は一人もいなかったんだけどね。

 

 

 K君との攻防

 

当時から黒が好きだった僕は迷わず黒のデッキを作った。

しばらく試行錯誤するうちに《堕天使》の生贄コストに《蠢く骸骨》を充て、骸骨の再生能力でマナの続く限りパンプアップさせるという独自のコンボを編み出した。

 

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…もちろん実際のルール上そういったことはできない。

数回ほど猛威を振るった後、友達の一人(仮名:K君)から指摘を受けた。

 

「生贄だと再生はできないんだってよ!」

「なんで??」

「兄ちゃんが言ってた!」

 

小学生の僕はまたしても理解ができなかった。

「兄ちゃんが言ってた」という理由も、なんとなく信憑性に欠け受け入れがたい。

 

--絶対に自分への当てつけだ!!--

 

そう思った。

なぜなら、以前からK君のデッキは僕個人をメタっている気がしてならなかったからだ。

ふんだんに採用されたプロテクション(黒)はその証拠である!

きっと僕のデッキを弱体化させたいはずだ。

 

……とは言っても『生贄再生コンボ』の正当性を証明することができなかった僕はしぶしぶ受け入れざるを得なかった。

(まあ実際間違ってるのは自分なんだけど)

 

しばらくの間、僕はK君のプロテクション(黒)に殴られ続けた。

あまりに面白くないので一時MTGを辞めてデュエマに戻ったりもしたが、最終的にデッキに赤を加えてプロテクション(黒)を回避したり、こちらも《シブのゾンビ》等のプロテクション持ちを入れたりすることでトントンくらいに落ち着いた。

  

 

フェイジとアクローマ

 

翌年2003年。

ギオンが発売された。

黒使いとして、一番興味を引かれたのはやっぱりこのカード。

 

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《触れられざる者フェイジ》だ。

フレーバーテキストではたびたび登場していたフェイジ。

ようやくカード化されたと思ったら何やらものすごいことが書いてある。

 

「触れられざる者フェイジがプレイヤー一人に戦闘ダメージを与えるたび、そのプレイヤーはこのゲームに敗北する」

 

なんともド派手な効果。攻撃が相手に通るだけで勝てる。

こんなわかりやすいカードが小学生の興味を惹かないわけがない。

いやらしい雰囲気のイラストも相まって、変態小僧の僕は即座に購入した。

 

が、しかし、

7マナ4/4というマナレシオの悪さや、プレイ条件の制限による扱いづらさから全く活躍できず。

 

同時期にK君が手に入れていた《怒りの天使アクローマ》にまたしてもコテンパンにやられる事になる。

 

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変態おじさんとなった僕は当時を懐かしむという名目の下、約15年ぶりにフェイジを手に入れるのであった。

 

 

雑誌「マナバーン」で知る、フォーマットの存在

 

中学生になった僕は、塾の帰りにとある雑誌を発見する。

 

それが『マナバーン』。

マナバーンは当時創刊されたばかり、大会情報やデッキリスト、戦術ノウハウ等が紹介されているMTG専門誌だ。

僕はここではじめてフォーマットの概念を知ることになる。

 

 

「直近の2ブロックと最新の基本セットがスタンダードのカードプールなんだ!」

 

 

もちろん仲間内ではフォーマットを意識してデッキ構築をしている人間は皆無。

持っているカードは全て使ってOKという極めてカジュアルなルールだったので、平気で《厳かなモノリス》や《トレイリアのアカデミー》が出てきたりする環境だった。

※なお《暗黒の儀式》をデッキに入れている場合のみ、事前に確認が必要。

 

僕はマナバーンを読み漁った。

時期的に、当時はミラディンブロックで親和が大流行し、その後日本風な世界観のエキスパンションである神河物語が発売された直後だ。

『親和と親和メタ』の抗争から一歩外れた構築として紹介されていた黒コントロールデッキリストを参考に、はじめてスタンダードで使えるデッキを作ってみた。

 

《恐怖》《肉体の奪取》《血のやり取り》で場をコントロール

《困窮》《貪欲なねずみ》でハンデスもこなしつつ

《夜の囁き》《師範の占い独楽》でドロー

《夜の星、黒瘴》《魂の消耗》でフィニッシュという黒単色のコントロールデッキ

当時の中学生にしてはかなり渋い構築だ。

 

これが仲間内で驚くほど強く、ぐちゃぐちゃフォーマットのデッキ相手でも軽々連勝できた。

さすがのK君ですらスタンダードプールの黒コン相手に手も足も出なかったように思う。

 

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中学生相手には黒瘴が強すぎなんだな。

 

僕はこの時が一番楽しかった。

 

 

K君に対する不信感

 

K君は顔が広い。

カードショップで他の学校の生徒と仲良くなったり、同じ学校の同級生に布教したり、仲間内でのMTG人口の増加に多大な貢献をしている人物である。

 

「○○くん誘ってみたんだけど、ギャザ始めてくれるって!!」

 

いつものようにK君は僕に報告してくれた。

 

「○○くんならブラックロータスとか当たってもタダでくれそー」

 

基本的にK君はこういうスタンスだった。

悪いヤツではないのだが、時々、おこぼれ目当てというか鮫トレ気質を感じるところがあり、実際にそれでいいカードを手に入れていたりする。

 

当時の僕はそのスタンスがあまり好きではなかった。

いま考えると、彼は自分のコミュ力を駆使してカードを集めていただけなんだけど。

 

 

思春期による引退

 

上記のようなことがあり、MTGへの情熱が薄れ始めている頃、思春期だった僕は心からふつふつと湧き上がる感情があった。

 

 

--モテたい!!--

 

 

そう、モテたかったのだ。

 

モテるためにはカードゲームなんて辞めなければいけない、そしてあんなオタクっぽい人間たちと関わっちゃいけないんだ!!

 

前から塾の休み時間にカード対戦しているところを女子に見られることに引け目を感じていたし、学校でカードの話をされるとドキっとしてしまうこともあった。

 

僕はMTGを辞める決意をした。

丹精こめて作った黒コンは、ある意味信頼できるK君に5000円で売った。

(やはりK君はこういうところでコミュ強だ。)

 

それ以来、僕はカードの話しを振られても生返事をすると決め、カード仲間と距離を置くようになる。

結局それでモテたのかは不明だが、いずれにせよ中学2年の春、僕はMTGを完全に引退した。

 

 

突如現れるサトシー

 

カードゲームのことなんて完全に忘れて、青春を謳歌していた高2の春。

僕の自宅にとある人物がやってきた。

 

当時小学生だった僕にMTGを布教していった(そして『ピカ』と引き換えにゲームソフトを奪っていった)2個上の先輩、サトシーだ。

 

「今大学でギャザ流行っててさ」

「もしよかったらくれねーかなー?」

 

僕はサトシーのアンニュイな雰囲気が好きだったし、カードを手放すことで過去にオタクだった自分とさらに決別できると思い、喜んで譲った。

適当に見繕って渡したのが白ウイニーと赤バーンのデッキパーツだったと思う。

 

「これ、俺のメールアドレスだから、なんかあったらメールして」

 

サトシーはそう言って家の前に停めたマイカーに乗り込み颯爽と去っていった。

僕は再会できたことが嬉しかったが、その後サトシーと連絡をとることは無かった。

 

それでも、辞めたカードゲームを通して昔の友達と会えるなんて素敵なことだと当時は思った。

 

 

思いもよらぬ復帰

 

時は流れて2017年、僕は実家で眠っているMTGカードのことを思い出した。

 

--意外と高騰してるカードあったりして--

 

ネットで調査を進めていると、残っているカード中に高額商品を発見。

《帝国の徴募兵》、当時の晴れる屋価格で1万5000円を見た時は驚きのあまり鳥肌がたった。

 

…これ、持ってるぞ…!

 

そのほかにも値がつきそうなカードがいくつか見つかった。

全部売り払えばそれなりの額になる。

(そして過去にサトシーにタダであげてしまったカード達を思い出して腹を立てる)

 

 

しかし、調べているうちに当初の目的とは別の感情が湧き上がっていた。

 

 

--面白そうだなあ-- 

 

 

いつのまにか、またMTGに引き込まれていたのだ。

結局僕は売ったカードを元手にデッキを作り、十数年ぶりに一人でMTG復帰をすることになるのであった。

 

 

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